第35回海外研修終了
平成28年度、第35回海外研修生6名が研修を終了し、全員無事帰国しました。
全員が揃って4月15日に日本を出発し、アメリカシカゴにて10日間の合同研修を経て、個別研修を行ってきました。
合同研修では、イリノイ大学八巻准教授の下、シカゴ周辺の障害者施設や関係機関を約10ヶ所見学し、アメリカの障害福祉の歴史と主にイリノイ州の障害者サービス等について講義を受けました。実際のサービスや取り組みを現場で感じながら、どのような背景で現行のサービスや制度が生まれていったのか講義を通して学ぶことで、より理解を深めることできました。
また、日本では通常「親の会」と呼ばれる団体のイリノイ州大会にも伺うことができました。合同研修中は通訳をお願いしていますが、州大会では通訳なしで自分の耳を頼りに英語の発表等を聞きました。スピードのある英語を自分の力で聞き取ることは非常に大変でしたが、個別研修に向けて良い慣らしの機会となりました。また、学会とは異なる現地ならではの大会の雰囲気を味わうことができ、大変貴重な経験となりました。
英語や現地生活に慣れることはもちろんですが、外国の実際のサービスに触れられたこと、歴史や文化的背景も交えながらの講義、単純な「比較」では理解できない物の見方や考え方についても習得することができました。
個別研修では、1ヶ月コースは約1ヶ月間、3ヶ月コースは約2ヶ月半という期間で、研修生各々の研修テーマに沿った研修機関にて研修を受けました。合同研修と異なり、一人で研修先との調整や宿泊先の確保等進めていかねばならない苦労はあったようですが、合同研修で得た学びが大きな刺激となり、更に多くの発見や気づきを得ることができたようです。
11月には、選考委員の先生方、海外研修生OB・OGの皆さんの前で、第35回研修生がそれぞれ研修成果を発表する帰国報告会を実施する予定です。どのような成果や経験談を伺えるか今から楽しみです。