2017年6月30日~7月1日 第3回国内研修@北海道
今年度最初の国内研修を北海道旭川市にて実施しました。
今回は、地元北海道を中心に各地で活躍されている障害福祉サービスに携わる24名の皆さんが参加されました。
前回同様、1日目は当基金海外研修の研修OB・OGによる講義で、2日目は小グループに分かれ事例を用いて個別支援計画作成の演習を行いました。
1日目の講義については、「権利擁護」と「地域の実践報告」を新たなトピックとして設けました。特に「地域の実践報告」では、北海道で当事者主体の活動を進める支援に携わってこられた海外研修OGより貴重な経験談等をお話しいただきました。
2日目は、午前に全グループ共通の事例を使い演習を行いました。演習の進め方や見立てがグループにより違いがあり、同じ事例でも様々な考え方・可能性があることがとても印象的でした。午後は参加者の持ち寄り事例からグループごとに1つ事例を取り上げましたが、参加者の中には普段の仕事でなじみのないケースもあったようです。しかし、未知の分野のケースだからこその学びもあり、刺激的な時間になったのではないかと思います。
そして、今回も研修前日に旭川市内の施設2か所を見学させていただきました。最初に伺った社会福祉法人鷹栖共生会では、主に知的障害者の方が利用されている入所施設を見学しました。施設内はとても広く、利用者の部屋ごとに風呂、トイレ、玄関が設けられる等利用者の自立性・主体性が尊重された作りで、特徴ある施設でした。次に伺った社会福祉法人北海道療育園では、理事長の岡田喜篤様より貴重なご講話をいただいた後に、重症心身障害児(者)の入所施設、知的障害者の入所施設等を見学しました。各々障害の特性にあったケア、日常生活ができるような工夫が至る所でうかがえ、たいへん勉強になりました。
参加者の感想を聞くと、時間が足りないとの声も多くあがるほど施設見学も含め内容の詰まった充実した3日間になったようです。
【掲載写真】
1列目 鷹栖共生会見学の様子
2列目 北海道療育園見学の様子
3列目以降 研修1日目講義の様子